2章24話「幽霊船は君を呼ぶ（完）」 ページ28
※紅月にかけていた魔法は戻した
「■」「助かったよ。ありがとう。」
赤月「どういたしまして。」
「■」「ねぇ、赤月くん。……もう、
赤月「うん。………何か言ってた？」
「■」「あ、彼、ありがとうって。あと無理難題押し付けてごめんって…言ってた。」
赤月「うん。大丈夫。」
「■」「…その、僕も頼み事をしてもいい？」
赤月「うん。」
「■」「………実は、今…………が…………………………………で。」
赤月と紅月は集中して聴いている
「■」「………だから、来てほしくて。何か理由があるなら助けてあげてほしいから……。」
赤月と紅月は目を合わせてお互いが笑みを浮かべた事を確認した
赤月「いいよ。でも、そこって…」
「■」「……僕が手を打つよ。あと、今回の事は2人じゃ足りない気がしたからもう1人呼んだよ。」
赤月と紅月は顔を見合わせて「誰…？」となっている
「■」「…君達と同じ世界出身の、音楽ができる人。」
赤月と紅月の頭にはその条件に当てはまる人物の顔が1人だけ浮かんだ
「■」「………予想はついた？現地集合だからね。」
赤月「うん。大丈夫。やるよ。」
「■」「ありがとう。じゃあ、その日になったら連絡するね。」
赤月「……うん。」
創造神「じゃあ、元の場所に戻すよ。」
ーー
故鞠「………あれでよかったのか？」
「■」「………うん。」
故鞠「もう少しだけ話をしてもよかった。」
「■」「……………本当に？」
現在の状況を思い浮かべながら会話をしている
故鞠「…………無理か。」
「■」「うん…。」
故鞠「……ロワルデンはどうだった？」
「■」「僕、ロワルデンの創造神なのに創造神の仕事ができなかった。どうすればよかったんだろう？」
故鞠「…あれは、創造神でも無理だ。明日が先に来る事の対処はできない。」
故鞠(…お前はしっかりしていたと思う。「明日」のせいで焼却炉に向おうが、焼却炉に近付かないように意思を無理矢理変えていた。)
故鞠(………我と比べても。しっかりとしていた。)
故鞠(我は………寂しさに負けて……創造神の仕事を放棄してしまった…。)
故鞠(でも、怒られなかった。………………………何故だ？)
故鞠「そういえば、怒られたか？」
「■」「………怒られてない。」
故鞠「………こういう事が怒れば、上の者は怒るな？」
「■」「うん、その筈。」
故鞠と「■」は顔を見合わせて困り果てた
2章25話「無我の中にて（・）」→←2章23話「幽霊船は君を呼ぶ（・・）」
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