【浮世世界】（壊） (ページ6)

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序章5話「第二区域（1）」ページ6

ー第二区域ー
シェス「お……着いた？」
傍観者『着いた着いた。』
シェス「どこに行けばいいんだ？」
傍観者『………地図は………………………………真っ直ぐ行けば第三区域にすぐに着く。』
シェス「すぐ？」
傍観者『すぐ。かなり近い場所に出たみたい。』
シェス「………………カケラ探しだけしておくか。」
傍観者「それもいいかも。」

ーカケラ探索ー
シェス「………………あの、上。」
傍観者『上？』
傍観者『………………………あ、本当だ。何か光ってる。』
シェス「行ってみる。」
傍観者『最短ルート探すからちょっと待って。』
シェス「はいはい。」

ー数分後ー

傍観者『………最短ルートないんだけど。』
シェス「瓦礫で道が消えてたか…。」
傍観者『そうみたい。ってことで、シェス。飛んで。』
シェス「は〜い。」

傍観者『……飛べる？』
シェス「最低飛行はしてる。」
傍観者『飛べないって言っていいよ？』
シェス「………飛べませんでした！！！」
傍観者『正直でいいね。』
シェス「なんで飛べないんだろうな…。」
傍観者『地図の機能使って探ってみるからちょっとだけ待って。』
シェス「ん〜。」
傍観者『終わるまで寝てていい。起こすから。』
シェス「………わかった。」

ー傍観者の部屋ー
地図の機能を急いで開き、該当するものがないか1つずつ照らし合わせていく
傍観者(温度……違う。)
傍観者(………これでも…ない。)
使える機能がジャンル分けされておりとても多く、該当するものが全く見つからない
気付けば30分が経とうとしていた
傍観者(………あとは、宇宙ジャンルだけ？)
傍観者(ここにもなかった場合は………)

傍観者(いや、考えるのはやめておこう。)
傍観者(今は探すことに集中しよう。)

ーーー
何分経ったかはもうわからない
でも、やっと………やっと見つけた
傍観者「……これだ。」
20項目目よりも下にある、重力の文字
もしかしたら、惑星の誰かが近くにいてそのせいで重力が働いていないのかもしれない

ー第二区域ー
傍観者『シェス、シェス、起きて。』
約束通り、気持ちよさそうに眠っているシェスを、少しだけ罪悪感を感じながらも優しく起こす
傍観者『シェス、シェス。』
傍観者『起きて。原因が見つかったから。お願い。』
その途端、周囲に巨大な影が見えた
傍観者『シェス、起きて。何かがこっちに来てる。お願い、起きて。』