【浮世世界】（壊） (ページ47)

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1章20話「教会（2）」ページ47

先を進んでいた信者の1人が顔を上げ、空を見上げる
信者「・・・あ、空が」
空の奥が灰色になりはじめているようで、皆が立ち止まった
信者「・・・どうする？」
そのとき、遅れていた2人が合流した。
ドグ「………お、遅れました…。」
信者「大丈夫です。」
信者「神父様。空が灰色になり始めています。」
そう言われ、ドグ神父は宇宙(空)を見上げた
ドグ「………………テントを建てましょう。すぐに用意します。」
信者「俺もやる。」
信者「私もする！」
ドグ「…ありがとうございます。」
ドグ神父達は急いでテントを建て、ついでに枝を集めてきた
ー数十分後ー
ドグ「火を起こしましょうか。」
信者「・・・おれやる！」
ドグ「貴方にはまだ危ないので私がやります。」
信者「・・・・はーい。」

ドグ「皆さん、下がっていてください。」
信者「・・・なんで？」
信者「火を使うからでしょ。」
信者「火を使うと危ないの？」
信者「火を使うと、場合によっては周辺が燃えるからな。」
信者「そうなんだ・・・。」
ドグ「………………………………………。」
ドグ神父はかなり真剣に火を起こしている。
信者「………………………点きそうか？」
ドグ「………………………。」
信者「………ちょっと待ってろ。」
ー
とある信者は数分の間、森に行き大きな葉を数枚持ってきた。
信者「………………これで点きやすくなるだろ。」
ドグ「………ありがとうございます。」

気付けば、もう夜………………………いや、もう既に夜だ。
ーー
ドグ「木の実を持ってきておいてよかったです。」
信者「美味しかった。」
ドグ「…ですね。」
信者「あとはねるだけ？」
ドグ「そうです。」
信者「皆はどこのテントに入るの？」
信者「私はここの青いの。」
信者「おれはきいろ！」
信者「私は・・・・紫・・・。」
信者「・・・私も青にしようかな。」
信者「神父様は？」
ドグ「私はそこにある小さなテントです。」
信者「誰かと寝ないの？」
ドグ「はい。」
信者「さみしくないの？」
ドグ「全然寂しくありませんよ。」
皆はのんびりと楽しんだ
ー
ドグ「皆さん、テントに入ってください。」
信者「私入った！」
信者「俺も！」

気付けば、あの兄弟はいなくなっていた

ドグ「テント閉めますよ。」
信者達「はーい！！！」
ドグ「おやすみなさい。」
信者「おやすみ神父様。」
信者「おやすみ。」

皆は寝静まり、その場で外に出ているのはドグ神父だけとなった。