【浮世世界】（壊） (ページ46)

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1章19話「教会（1）」ページ46

ドグ「………ふぅ、やっと着きました。」
信者「この前は大変だった。」
信者「近くに宿があってよかったね。」
信者「ホテルもあったよね。」
ドグ「……。」
数日前の北側の探索で目的の場所を信者が見つけたらしいので、その場所へと向かったのはよかったのですが……。
それらしきものはどこにも見当たりません。
………でも、別のものならあるようです。
信者「この前はあったのにー・・・。」
信者「うーん・・・。」
記憶のカケラ……にしてはかなり丸いです。これはなんなのでしょうか。
…………あ、思い出したかもしれません。
ドグは信者達から見えないよう隠れて座り、目を閉じる

I just don't like you...(君だけは嫌…)

………追い返されてしまいました。
どうしてでしょう。私は何もしていないというのに。
興味本位で覗いただけなので目を開けます。
…少し離れた場所からでも大丈夫だったようです。
信者「神父さまー？」
…ほんの少ししか経っていない筈なのに。
信者「……ここにいたのか、神父様。」
同じ舟の彼が私と同じ目線になるように屈んで話しかけてきた。
ドグ「ふふ…すみません。少し疲れてしまいました。」
信者「ふぅん？」
彼は私を少し疑いつつ、とりあえず考えないようにしたのかすぐに口を開いた
信者「………そうか。ちゃんと休んでくれよ。」
ドグ「はい。」
信者「教会はもう少し奥の方にあるらしい。」
ドグ「………遠くから見えた景色が近くに見えたのでしょうね。」
信者「………………それ、俺もやる。」
ドグ「それ？」
信者「お前の近くにある“夢の零れ”だ。俺も対話する。」

そう言った■■？は目を閉じた

…Are you brothers really his followers?(…貴方達兄弟は、本当に彼の信者?)

信者「………。」
ドグ「ど…どうでした？」
信者「痛いところを突かれた(答えは■■だ)。」
ドグ「そうですか。」

ドグは立ち上がり、それを見た■■も立ち上がった。
信者「じゃあ行くか。」
ドグ「そうしましょうか。」
2人はゆっくり歩みだした。