【浮世世界】（壊） (ページ41)

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1章15話「再会から広がる話（3）」ページ41

ー■■■■■の部屋ー
レチェラ「………………広い。」
■■「すごいでしょ。あ、あと、本体と会うのは騎士様も始めてだっけ？」
レチェラ「え、あれが本体じゃないの？」
レチェラは昔一緒にいた彼が本体ではなかった事に驚く
■■「あれは…家に住みたいと言ったから住ませてただけ。本体はそれを通して君を見てた。」
レチェラ「へ、へぇ…。」

■■「ベッドの上で、僕達の本体が待ってるから、行ってあげて。」
レチェラ「う、うん。」
天蓋の付いたベッドに誰かがいる
ーベッドー
■■「…騎士様、久しぶり。」
レチェラ「……あぅ………？」
レチェラは部屋の空気がおかしくなった事に気付く
■■「会えて嬉しい。」
レチェラ「何を、したの。」
■■「騎士様、とても辛そう。癒やしてあげようか？」
レチェラ「い、癒やさなくていい…！」
■■「やだ。」
レチェラ「…もう帰る。」
レチェラはドアを開けた
……が、ドアの前には大量の彫刻があった
レチェラ「う、うそ…。」
■■「僕を誰だと思ってるの？」
レチェラ「あ、彫刻の魔人だから…！」
彫刻「うんうん。理解ができていい子だね。」
彫刻「じゃあ、ベッドに戻ろうね。」
レチェラ「…うん。」
ーベッドの上ー
彫刻「ねぇ、騎士様はえっちなことってしたことある？」
レチェラ「あるけど…。」
彫刻「上？下？」
レチェラ「上…。」
彫刻「キスは？」
レチェラ「しようとしたら止められる。」
彫刻「ふ〜ん………。」
彫刻「一回布団に入ろう。」
レチェラがベッドに寝転んだのを確認してから彫刻の魔人は自分と彼の身体に布団をかけた
彫刻「ねぇ、レチェラさん。」
レチェラ「？」
彫刻「今世は…キスはまだ？」
レチェラ「……うん。」
彫刻「…じゃあ、僕の気が済むまでキスしてもいい？」
レチェラ「……………うん。いいよ。」
彫刻「もうちょっとだけ近付いて…。」
レチェラ「うん…。」
ー次の日の朝ー
レチェラ「………ぅ゙……。」
レチェラは物音で目を覚ます
彫刻「レチェラさん、おはよう。」
レチェラ「うん…おはよ…………。」
彫刻「昨日、晩御飯食べそこねちゃったから朝食がちょっとだけ多いんだ。」
レチェラ「…そうなの……。」
彫刻「まだ眠たい？」
レチェラ「うん…。」
彫刻「…寒いかもしれないからこれ着てて。全裸よりはマシでしょ。」
レチェラ「ありがと………。」
レチェラは手渡されたものを羽織った
レチェラ「んん、ほかほか…。」
レチェラはのんびりとしながら彫刻の魔人との会話を楽しむ