【浮世世界】（壊） (ページ5)

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序章4話「第一区域（4）」ページ5

傍観者『あ、繋がった。』
シェス「…………。」
傍観者『終わった？』
シェス「……………………まぁな。」

傍観者『……模索しない。大丈夫。』
シェス「そうか。」
傍観者『もう少しで第二区域だね。』
シェス「第二区域の情報はあるか？」
傍観者『一応は。』
シェス「教えてくれ。」
傍観者『はいはい。』

傍観者『第二区域。元住宅街…だから建物が多い。建物が崩れてたら行き止まりで進めないところができるかも。』
シェス「…………厄介…か？」
傍観者『行き止まりがなければすぐに終わるよ。』
シェス「じゃあ大丈夫か。」

ー数分後ー
シェス「……これは？」
傍観者「これは……うん。記憶のカケラだね。誰のかな？」
シェス「持ち主を調べる方法は？」
傍観者『触るしかない。……危ないけど。』
シェス「ん〜〜〜〜〜〜…。」
シェス「………やるか。」

シェスは記憶のカケラに向かって手を伸ばした

ー記憶のカケラー
『どうするの？お母さん。このままじゃ、食べる物がないよ。』
『………なんとかして食べる物を探してくるから大丈夫ヨ。』
『うん。わかった。』
シェス(食料難……か？)

『俺、街に行ってくる。』
『行かないほうがいいよ。街の人達は僕達を歓迎してないんだから。』
『………じゃあどうする。』
『今は耐えるしか……ないよ…。』
シェス(これは……誰の記憶なんだ…？)
シェス(名前を呼んでいたらわかりやすいんだが…。)

傍観者『おかえり。途切れた？』
シェス「うん、途切れた。」
傍観者『誰の記憶だった？』
シェス「……わからん。」
傍観者『そっか。』
シェス「そろそろ移動するか。」
傍観者『そうしよう。』