序章2話「第一区域（2）」 ページ3
シェス(進めば進むほど……煙が酷いな…。)
傍観者『シェス…直進…。』
シェス(……傍観者は、端末から視てるから大丈夫なのか。)
傍観者『止まって。』
シェス「………。」
傍観者『真後ろ！！』
シェス「……。」
？？？vsシェス
傍観者『右から来てる！』
シェス(何も見えねぇ…。)
傍観者『防いで！！』
傍観者『……は、いらなかったね。ごめん！』
傍観者(無敵だからどれだけ攻撃を受けても大丈夫だけど、見えないのはちょっと……。)
シェス(見えないと攻撃が当たらねぇな…。)
■「………。」
シェス(無敵で煙と攻撃は防げてる…が、本当に見えねぇ。俺の攻撃が当たってる感じもしねぇし。)
■「………夜鴉！」
夜鴉「……………行ってこい。」
■が鞘から刀を少し抜いた瞬間、■は移動した
夜鴉「…音速って凄いなぁ…。」
夜鴉(術を極めたら…使えたりするのか…？)
ーー
■(……これは……煙というか……なんというか……。)
■(……………………うん。)
■「海は泣き……天と地は沈み落ちる……」
■(応えよ、暗い海の者よ。)
ーー
■「……は……落ちる……」
シェス「…！」
シェス「………今応えよう。暗い海の者よ。僕は海の底から浮上した。」
ー
■(あぁ、やっぱり。君だった。縄を切られ、炎に落とされた君だった。会えて嬉しい。嬉しいよ。)
■はいつの間にか持っていた1枚の御札をシェスの煙の中へと落とした
■「……君にご武運を。」
■(「シェス」の偽善者達を…どうか…どうか…。)
■が刀を鞘に仕舞った瞬間、■は移動した
ー傍観者視点ー
傍観者「い、いきなり通信が切れた…。一体何があったんだ…。」
傍観者「シェス、シェス…応答…は今は無理か。戦闘が終わったタイミングで通信を入れたら大丈夫かな。」
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