序章11話「第四区域（1）」 ページ14
■「＿＿その手を離しなさい。」
「ウルサイネェ、うるサイねェ」
■「そんなに斬られたいのですか。」
■「私に
「オまえのよワサをカクシてやってルのさ」
■「………はぁ。」(呆れ)
■vs■(偽物)
■「………どうして戦う事になっているのですか…？？」
「キる、といったノはソッちだろう」
■「………はぁ。」(2回目の呆れ)
■(この方、私の事を弱いとかなんとか言ってますけど、私の事は何も知らないんですね…。)
■(弱い存在が私を騙らないでください……よ！)
「ク、」
■「私は」
「な…」
■「職業上」
■「魔神(魔人)共と一騎討ちができる程度には」
「う」
■「強いんですよ。」
勝利＿■
「ク…くそ……」
■「…やっぱり。貴方、相当弱い存在だったんですね。」
■「………………消滅。」
ー
■「お2人さん、大丈夫でしたか？」
■■「う、うん…。」
■■「はい………………だいじょうぶです……。」
■■「……あの」
■「はい。」
■■「おいしゃさんみたいなことってできますか？」
■「………………………。」
■「……ほんの少しだけなら。」
■■「や、やった！」
■■「ですね…！」
■「何かあったのですか？」
■■「うん、じつはね…」
ーーー
■「成程…………。」
■■「たすけられる？」
■「医療でなんとかなる…というものではありませんが、専門内です。」
■■「……。」
■■「…。」
■「……軽く自己紹介でもしましょうか。私の名前は楔です。職業は魔人(魔神)共の武器を造る事を専門とした武器鍛冶です。あとは…怪異や霊の類等を祓う事や呪いを解くことも専門ですね。そちらのお2人は？」
■■「ぼくはれつ……です。こっちのてんしはひょうせつ…。」
楔「可愛い子達ですね。……そこの彼を診ても？」
レツ「うん…おねがい…。」
楔「いつも通りの話し方でいいんですよ。」
レツ「うん……。」
ー診ようー
楔「……あ、雨癒のお兄さん！？」
レツ「しってるの？」
楔「よくお世話になっているんです。」
氷雪「おせわ…？」
楔「はい。武器の材料となる鉱石を運んでくださったりするんです。彼、見た目にそぐわずとても力持ちなんです。お礼に武器の試し斬りもさせていますし。………彼の武器、造ってあげたいんです。」
氷雪「…まじんだからですか？」
楔「いいえ、彼は魔神(魔人)共ではありませんが、どうしても同じ仕組みの武器が必要になるんです。」
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