序章8話「第三区域（2）」 ページ11
シェス(本当にどうすればいいんだ……。)
シェス「………………困ったな…。」
ピ＿ピピ＿
シェス「！？」
シェスは突然聴こえた音に立ち上がってしまった
シェス「て、敵か。」
シェス「…………まぁでも、雑魚か。」
シェスvs■■生命体
シェス(……雑魚…だが…どの生命体なのかがわからないと、攻撃できるかどうかちょっと怪しいな…。)
シェスは少しだけ考え、結論を出してしまった
シェス(これ、生命体の種類がわからないと負け…では…？)
ー 一方その頃 ー
■■「ねぇ、どうしよう、どうしよう。」
■■「わ、わたしたちがなんとかしないといけません。」
■■「でも、わかんないよ…ぼくたち、こんなことならないもん…。」
■■「…………。」
■■「…………。」
■■「どう…すれば…。」
■■「いがくのちしきをちょっとだけでもいいからあたまにいれておくんだった！」
■■「そうですね…。」
■■(本当に…本当にどうすればいいのでしょう。私達、彼の事をよく知りません。)
■■「……。」
コツン…コツン…
■■(……え、だ、だれ…！？)
■■(わ、わかりません。だれかがここにきたのでしょうか？)
■■(こわくなってきちゃった…だきしめてもいい…？)
■■(はい、そうしましょう。……せっかくなので、かれもだきしめちゃいましょう。)
■■(うん、そうする。)
暗い洞窟の中、3人で抱きしめ合い外の来訪者が去るのを待ち続ける
どれだけの時間が経ったのかはわからない
……外の来訪者は去ったらしく、物音は聴こえなくなった
■■(もう、だいじょうぶ………………かな………？)
■■(……もうすこしだけ…まちましょう。ものおとをたてずにまだいすわっているかもしれません。)
■■(……うん。)
■■(どうしよう。こんどはふるえてる。)
■■(どうしましょう……。)
帰ったら医学を頭に叩き込もう、と小さな子達はそう思った
■■(…………ぼく、いわからのぞいてみる。)
■■(でも、そとにいたら…)
■■(だいじょうぶ、だいじょうぶだよ。)
■■(…………………はい…………。)
岩をゆっくりと動かし、外を覗こうとする百足を後ろから見守る
………一瞬、岩から見える景色に暗い色が映り込んだ気がして彼の服を引っ張ろうとするが、その腕は空振った
■■(いない…かな…？)
「いタねぇ、いたねェ」
■■「…………。」
恐怖よりも驚きが勝って身体が動かなくなってしまい、外へと引っ張られそうになった
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