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震える男の子を横目に 私は固まっている若武のそばへ走りよった。
｢アーヤ…
あいつ、何？｣
少し不機嫌そうな表情の若武を引き寄せて男の子に聞こえないように耳打ちした。
｢もしかして、虐待にあってるのかも。｣
その瞬間、若武の目の色が変わるのが分かった。
｢証拠は？｣
｢それはないの。
けど、前に見た本の虐待を受けている子の反応にそっくりなの。｣
しばらく若武は片手を顎に添えて考え込んでいた。
｢…虐待は児童虐待防止法に値する。
証拠をつかむぞ。｣
そう言って若武は鋭い視線を地面に向ける。
｢アーヤ、虐待の被害にあっている子の特徴がある。
それでまず、確信を得よう。｣
若武はそう言ってスマホを取り出し、操作し始めた。
｢何してるの？｣
そう聞いたけど、若武はてんで無視。
仕方なく、待っていると若武は よし。といって顔を上げた。
｢俺が行くと間違いなく怯える。
だから、裏を取るのはアーヤだ。
その方法をアーヤのスマホに送ったから確認してくれ。
俺は公園の外の見えない所にいるから。｣
いつになく真剣な顔の若武を見て、表情が強ばるのを感じる。
そんな私の様子を感じたのか フッと優しい笑顔になって、私の頭を撫でた。
高校生になった若武は見上げなければならないほど背がぐんと伸びた。
｢アーヤなら大丈夫だ。
あの子を救えるのはお前だけだ。アーヤ。｣
そう言った若武の真剣な瞳を受けて頷いた。
｢ん、頑張る。｣
そう言うと、若武はニッと笑い励ますように私の背中を押して公園を後にした。
よし。
ここからが勝負だ。
若武から送られてきたメッセージに目を通し、頭に入ったことを確認するとブレザーのポケットにスマホをしまう。
そして、気を引き締めて男の子に目を向けた。
男の子は若武がいなくなったのを確認して、少し落ち着いたように見える。
それでも、じっと地面だけを見つめる男の子に向かってゆっくりと歩き出した。
頭の中で若武からの指示を思い返す。
『おそらく、あの子は俺を見て態度が豹変したから 男から虐待を受けている可能性がある。
1 身体に外傷がないか確認。
2 虚言癖がないか確認。
3 体重が軽すぎないか確認。
4 もし、食い物を持っていたら与えろ。
その時の反応も虐待のヒントに繋がる。
以上。』
うん、大丈夫。私ならできる。
そう自分に言い聞かせた。
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あーかり - な、なんと！私と同じ名前の人がいるとは！伸ばしつけたけど、え！？書いたっけ！？って思った、、、って、まぁ、更新待ってます！頑張ってください！ (2018年3月27日 21時) (
レス) id: 40a2a82728 (このIDを非表示/違反報告)
ramia - 私は今年中学受験生だった者です。受験はしんどいと思いますが、頑張ってください！ (2017年8月9日 20時) (レス) id: 847474aa7a (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 私も受験生です！みなさん中学受験ですか？ (2017年8月1日 1時) (レス) id: 40c7213eb4 (このIDを非表示/違反報告)
夢衣(プロフ) - あかりさん» ありがとうございます！お互い頑張りましょうね！ (2017年5月17日 7時) (レス) id: 89d0776e69 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 私も受験生です
大変だと思いますが、がんばってください！応援してます！ (2017年5月17日 1時) (携帯から) (レス) id: 71eaf23d72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢衣 | 作成日時：2017年3月18日 16時
