49, お願い��-1 ページ49
A side
「てことで皆さんお待ちかね！キッドクイズでーす！」
イェーイ，パチパチ〜と快斗が手を叩く。
何がお待ちかねで、何がイェーイなのか分からない。
「正解者には！Aがここに連れてこられた理由をプレゼントしまーす！」
快斗がアハハハハと笑う。
『…………』
それは拒否権ないのでは？参加するしかないのでは？
快斗が立ち上がり、少し開けた場所に立つ。
そしてバサァっと怪盗キッドに早変わり。
『え』
つい驚いた声が出る。
どうした急に。んんんんん。やっぱりかっこいいな。
「そこの可愛いお嬢さん？いつもの私と，どこか違うところがありませんか？」
恭しくお辞儀をする怪盗キッド。
「正解したら、私の熱い抱擁を差し上げますよ」
『……………………』
うーん違うとこ？
キッドのざれごとは無視して、どこがいつもと違うのか観察する。
大きく真っ白なシルクハットに、顔を隠すためのモノクル。そしていつもの不敵な笑み…じゃないわ。
全然不敵な笑みじゃないな。なんか悲しそう。そんなに冗談を無視したの悲しかったのかな。
『顔！』
「違います」
自信満々にビシッと言ったのにすぐに否定される。そしてもっと悲しそうな顔をする。
え、なんかごめん。
まぁ、いいやとまた観察を始める。
ん〜、タキシードはいつもと同じだし、シャツもネクタイも普段と違うところは見受けられない。タキシードのボタンも一つだし………………あ、
『マント……』
ほんの少しだけど、マントがいつもより短い。
「ピンポーーン！正解でーす。さて、では熱い抱擁を……」
キッドが両手を広げて近づいてくる。
あ、絶対冗談を無視したの根に持ってる。
立ち上がってキッドから逃げるように後ろに下がる。
『キッドのマントが短いことと、私何も関係ないよね？！』
ジリジリと後退しながら言う。
「大ありですよ」
ジリジリと前進しながらキッドが言う。
とうとう壁際まで追い詰められた私は、迫ってくるキッドを押し返しながら寺井ちゃんに目で助けを求める。
「坊っちゃま、ほどほどに……」
寺井ちゃんがため息をついて言う。
ポンっと音がしたかと思うと、目の前で煙が上がり、学ラン姿の快斗が目の前にいた。
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麦々茶(プロフ) - はるかさん» わぁぁぁぁめちゃめちゃ嬉しいです😭え、嬉しっ笑笑 (5月8日 19時) (
レス) id: 3bdc5c804c (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 一番最初のプロフィールから面白すぎます！！笑笑本当に大好きです笑笑 (5月8日 6時) (レス) @page2 id: 2597f3a6bb (このIDを非表示/違反報告)
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