31, バイトとバイク��-2 ページ31
「てか、バイトなんかしなくても、拓真さんなら喜んで10台ぐらい買ってくれたんじゃねぇーか？」
快斗の言葉に分かってないなと首を振る。
『自分で買うことに意味があるんだよ』
「ふーん。そんなもんか」
ちなみに拓真さんというのは鈴浦 拓真、私の父親だ。今はロサンゼルスに1人単身赴任中。たまに同じくLA住みの優作さんや有希子ちゃんから、ベロベロに酔った写真が送られてくる。
そして怪盗キッドの正体も知っている。一代目怪盗キッドの頃から色々と手伝っていたらしい。
ファザコンと言われるかもしれないが、パパは割とイケメンだしかっこいい。
快斗もパパには懐いていて、2人が仲良くしていると、どっちに嫉妬すれば良いのか分からなくなってしまう。
ちなみに私のママは、私が小さい頃にはもういなかった。快斗のママの千影さんには本当にお世話になった。まぁそんな彼女も今は海外滞在中だが。
というわけで私は今、絶賛一人暮らし中だ。
「あの頃のお前はバイトに取り憑かれてたな…」
快斗が懐かしむように、うんうんと頷く。
私はあはは、と苦笑いをこぼす。否定できん。
「まず星〇珈琲だろ？それとマク○ナルドに、スシ○ーと、吉○家、餃○の王将に、寺井ちゃんのバーだろ？他には……ってキリがねぇな。オメーよくこの量こなせたな、なんで生きてんだよ」
快斗が一つ一つ数えていくが、途中で諦める。わー、ぜ〜んぶ食べ物〜。
『惜しかったね快斗、あと6つでパーフェクトだよ。』
だが、バイク好きの、バイトによる、バイクのためのバイトで、死にかけてたのは事実。
正確には快斗不足で死にかけていた。
ほぼ学校では寝ていたから、今みたいに快斗と全然話せてなかったし。寺井ちゃんのバー兼ビリヤード場のバイトがなかったら、ほんとに快斗と話せなかった気がする。
仕事内容は掃除と食器類の後片付け、そして簡単な接客(主に遊びに来た快斗の話し相手)だけ。
しかも割といい給料。
絶対人を雇う必要がなかったのに、雇ってくれた寺井ちゃんには感謝しかない。
『…………ん？』
ここでふと、あることに気づく。ここ寺井ちゃんのバーに行く道だ。じゃあ行先って……
『えっ』
と、快斗の方を見れば、
「多分考えてること、当たってると思うぜ？」
と、彼は悪戯っぽく笑った。
(作中のバイクは、KAWASAKIの NINJA ZX-6Rです。実在してます。まじクソかっこいい。人類みんな乗れ。)
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麦々茶(プロフ) - はるかさん» わぁぁぁぁめちゃめちゃ嬉しいです😭え、嬉しっ笑笑 (5月8日 19時) (
レス) id: 3bdc5c804c (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 一番最初のプロフィールから面白すぎます！！笑笑本当に大好きです笑笑 (5月8日 6時) (レス) @page2 id: 2597f3a6bb (このIDを非表示/違反報告)
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