18，脱走？！��-1 ページ18
快斗side
『いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』
いい悲鳴っぷりだなーと呑気に考えながら、地面に着地する。着地と同時に、足をグッと曲げ体の衝撃を流す。
Aが俺を見上げてキッと睨む。
怒る相手に抱かれたまま睨んでも怖かねーよ、むしろ可愛いわ。
「黒羽ァァァァァァァァァァァァァァ！！！」
と、ドスの効いた野太い声が響く。
…………………。やっぱり来たか。
はぁっとため息が盛れる。
声の主は体育の五利山。
うーわ竹刀持ってる、竹刀持ってる。
Aの叫び声におびき寄せられたらしい。
また、Aの叫び声と、さっきの五利山の怒鳴り声を聞いた生徒達が、ひょっこりと窓から顔を出す。
『あのー、快斗？そろそろ下ろして…』
Aが俺を見上げて言う。必然的上目遣いに心臓が痛い。がわいい。
はーん？
さては恥ずかしいな？
Aは校舎の生徒達を気にしているようで、俺のイタズラ心に火が灯る。
Aを見下ろしてただ微笑む。下ろしてーと圧のある笑いを返すA。
『快斗？？？下りたい』
通じてないと思ったのかもう一度言われる。校舎の方を見れば、ほぼ全部のクラスの窓から誰かしら、こちらを見下ろしている。
「あれって黒羽くんと鈴浦さん？」
「俺のAちゃんが……」
「ば快斗ぉぉぉお！Aを巻き込むなぁ！」
「なになに愛の逃避行？！」
そんな声まで聞こえ始める。そうそう愛の逃避行♡って、誰だ俺のAって言ったやつ。声覚えたぞ、特定してやる。あと途中、青子いたな…………。
「んじゃそろそろ行くか」
Aを抱えたまま走り出す。
見せつけるつもりなんてなかったが(嘘)、自然と注目されちゃぁ、しょうがない。そろそろ五利山から逃げねぇとな！
「黒羽ァァァァァァァァァァァァァァ！」
五利山が追いかけてくるが、日頃警察と鬼ごっこをしている怪盗にしてみれば、普通校の先公から逃げることなど朝飯前だ。
だが怪盗の血には抗えないようで、楽しくなり、つい笑いが漏れる。
校門まで来るとその差は明白で、
「黒羽ァァァ！せめて鈴浦は置いていけーーーー！」
と、俺の捕獲は諦めたらしい五利山の声がする。
「怪盗がお宝を置いて逃げるわけねぇだろ」
と笑い、ヒョイっと校門を登り外に飛び下りる。
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麦々茶(プロフ) - はるかさん» わぁぁぁぁめちゃめちゃ嬉しいです😭え、嬉しっ笑笑 (5月8日 19時) (
レス) id: 3bdc5c804c (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 一番最初のプロフィールから面白すぎます！！笑笑本当に大好きです笑笑 (5月8日 6時) (レス) @page2 id: 2597f3a6bb (このIDを非表示/違反報告)
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