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そう声がした後、奥から御館様らしき方が歩いてきた。
少しだけ日に当たると、美しい顔立ちがあった。
御「やあ皆、元気だったかな。今日も半年に一度の柱合会議を開くことができて嬉しく思うよ。」
御館様の声に、顔に目が離せなかった。
ふわふわしているというか、何とも言えない感覚だった。
麦「いえ、御館様におかれましてもご創建でなによりです。ますますの御託と誠意を申し上げます。」
御「ありがとう、こむぎ。」
麦柱様がスラスラと難しい文章を言われた。
一般隊士の俺には縁のない言葉だろう。適当に聞き流そう。
すると御館様は、庭をゆっくりと見回した。
それに合わせて周りを見るとさっきまでバラバラに庭にいた柱たちが綺麗に一列に並んでいた。
影柱様も影から出ておられた。
ちなみに列順左から、
母柱様 蜥蜴柱様 月柱様 影柱様 抹茶柱様 麦柱様 眠柱様 桜柱様 俺
の順だ。
…こう整理すると一人足りなくないか??
御「おや、木乃葉はいないのかい?」
御館様も気づかれたようで知らない名前が出てきた。
一人足りない原因はきっとその方だろう。
てか半年に一度の会議に普通遅刻するか??
だとしたら相当朝が弱かったりするのだろうか。
…これ以上失礼なことは考えないでおこう。途中で来られて半殺しにされる未来しか見えないからな。
月「あー…木乃葉はですね…多分遅れr…」
?「すみませんんんんんん!!遅れましたああああああああ!」
月「もっと静かにこんかい!!」
ごめんごめん、と月柱様に軽く謝っておられた。
反省̪していないように見えるのは気のせいだろうか。
樹「花壇の世話してた時に急に思い出してさ…あはは、」
眠「羅夢でも忘れないよ、馬鹿なの?」
母「やめなさい羅夢。颯は
樹「ぐえっ、千歳さん…粛清はやめません?説教はいくらでも聞きますから…」
桜「これは10割木乃葉さんが悪いですよ!私なんか一時間前から来てるんですよ!」
麦「さくらは早すぎるんだって…」
と、柱たちが口々に話し合っている。
その中には呆れている柱もちらほらいるが…
もしかしてこれが初めての遅刻じゃないのか…?
その時の俺は柱でもないただ普通の一般隊士だからこの状況 冷静なはずもなく、動揺しているとそれを察したのか御館様が口元に人差し指をあてた。
するとその瞬間、しーんと庭が静まり返った。
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作者名:むぎこ | 作成日時:2020年5月21日 20時