別に、友達がいないわけではない (ページ2)

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Aside

桜舞い散る4月、高校2年生に進級した

『今年度は、おんなじクラスになるといいね、チグちゃん』

西園｢去年からそうだったら誰も苦労してないと思うけど?｣

『ごもっともです、、、』

この子は友達の西園チグサちゃん。友達だけどあまり仲がいいわけではないと思っている。私たちは小学校からずっと一緒だ。中学の時はほとんど話したことはなかったけど、去年から何かとお世話になっている。家が近いわけではないのだけど、スクールバスの停留所が同じ。

西園｢Aちゃん、クラス表見えたー？？何組？？？｣

『2年、B組です。』

西園｢やったー！！！おんなじクラス！１年間よろしくね｣

『こちらこそ、よろしく』

運命のクラス替え、去年仲が良かった女子、誰か1人くらいいないだろうか、、、そんな希望はあっけなく崩れ、私と同じクラスになった仲がいい‘女子’は2人だけだった。

(あ、楓ちゃんたちとクラス離れちゃった、)

私と仲が良かったのは月ノ美兎ちゃん、樋口楓ちゃん、静凛ちゃん、勇気ちひろちゃん、海妹四葉ちゃん、天ヶ瀬むゆちゃん、先斗寧ちゃんの7人だけど、どちらかと言うと楓ちゃんたちのグループと仲が良かった。

残りの3人と仲が悪いわけではないけどこっちのクラスにいるのはその中で1番話が合うよつぱぴで助かった。

この7人のうち、同じクラスになったのはよつぱぴと凛ちゃんだけだった。うまくやっていけるだろうか

そして、私が1番救われたのはこの女子メンバーではなく、私が昨年度1番仲良かった男子、晴くんと同じクラスだった事。