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いつの間にか意識を失っていた。
最後の記憶は、巨人化したエレンと俺だけで女型を捕獲しようとした事だけだった。誰かが死ぬ...そう思うとアヒムの最後の姿を思い出し、俺も正気を失いかけた。
ようやく正気に戻りかけた頃には、ペトラが俺を止めていた。吐きそうになる体を支えながら西方向に向かった。
...女型は涙を流しながら、樹に背中を預け俺たちを追おうとしなかった。
リヴァイ｢...｣
｢リヴァイでも倒れることってあるんだね。大丈夫？｣
リヴァイ｢ああ...特別に怪我は｣
｢違う、泣いていた。｣
リヴァイ｢...お前が産まれる前、俺は友人となるハズだった男を死なせた。それだけの話だ。｣
兵長が起きた頃には、すでに壁内だった。昼時に帰ってきたことで民衆からの視線は痛かったが、敵の正体がわかったという点については大きな成果だと思う。
...明後日、エルヴィンを含む責任者が王都に召集されることが決まった。同時にエレン、何故か私も憲兵に引き渡されることが決まった。
エルヴィン｢君は...｣
アダム｢邪魔だ、エルヴィン。｣
アデラ｢...昔から変わらないわね、その姿。｣
アダム｢実際、アヒムは俺より歳上のようなものだぞ。捨てられたガキに両親が情けをかけ、フォーゲル家で引き取った。その時には俺は赤子だった。その話も忘れたのか？老いぼれ。｣
アデラ｢礼儀がなってないわね。｣
ミカサ｢...何の用でしょうか。｣
アダム｢君たちは喜んでいい。その子は憲兵及び、我がフォーゲル家で引き取らせてもらう。巨人に狙われるほどの重要な子なら、これからは貴族として安全に暮らす方が身のため。...明後日迎えに来るよ、A。｣
｢...｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2021年4月6日 11時
