別たれた親子:進撃の巨人 (ページ30)

今日:12 hit、昨日:2 hit、合計:2,403 hit

. ページ30

友になれたかもしれない男の死体を、俺は巨人に食わせた。気付けば周囲の巨人は一体残らず消え失せ、俺のガスと刃も切れていた。アダムは俺の馬とアヒムの立体機動を使い、壁内へと戻った。

...アヒムと呼べる欠片なんて、そこには存在しなかった。

ハンジ｢リヴァイ！大丈夫かい！？｣

リヴァイ｢...大丈...夫...｣

嗚咽。泣くのはいつぶりだ？そもそもいつ泣いた？

...最後には大声だ。声が外に響き渡り、暫くはその場から動けなかった。自分が許せなかったから。

何が許せなかったのか、それは明白だ。アヒムを救えなかった自分自身、弟を殺したアダム...犯罪を隠蔽した事実。

アデラ｢そう...子供、もうすぐで産まれたのに。｣

リヴァイ｢...｣

アデラ｢そんな顔しないでよ。冗談でも何か言ってくれる？俺がお前と結婚して支えてやるから...とかさ。｣

リヴァイ｢別にそれでも構わない。｣

アデラ｢...雰囲気もクソもないわね。そうね...本当に守りたいって思ったときに、お付き合いを始めてみない？私もこう見えて、すごく辛いの。...すごく...すごく寂しいの...｣