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＿＿＿＿ある訓練兵がいた。
その女は新兵でありながら、教官に敬語を使わないという恐ろしい行動に出た。誰がどう見てもありえない。
その女は新兵でありながら、立体起動装置の扱いに慣れていた。幼少の頃から母にコツを教えてもらったからだと言う。
それを丸ごと飲み込み、自分の才能とする彼女は天才だ。
...天才は、時に時代に恐れられる。
｢...じゅう、ごたい...｣
リコ｢A...！｣
イアン、ミタビ...数々の精鋭が死に行く中、新兵である四人と精鋭一人のみが生き残った。
｢...エレン...ミカサ...アルミン...｣
アデラ｢よく頑張ったわね、皆。｣
リコ｢アデラさん...！｣
アデラ｢リヴァイ、そっちの二体は？｣
リヴァイ｢見ての通りだ。｣
アデラ｢さすが、人を睨むだけで殺せる怖い後輩くん！｣
リヴァイ｢殺すぞ。｣
アデラ｢A、無理はしてないかしら？｣
｢...まだ大丈夫。さすがに無理そうだったらすぐ逃げるけど、それでもいいかな？｣
アデラ｢それでいいわ。トロスト区の門は塞がれた！ここからは我ら調査兵団で掃討するぞ！！！｣
ハンジ｢よっしゃー！やったるぞーっ！！！｣
天才は欲される。だが、同時に恐れられる。己の地位も脅かされると思うと、その天才をどうしても排除したくなるのだ。
アデラ｢...彼奴...また高みの見物かしら。｣
リコ｢はい...？｣
アデラ｢何でもない。勘違い男のことなんて忘れてしまいなさい。リヴァイ、娘の世話は任せたわ！｣
リヴァイ｢...了解した。ついてこい、A。｣
｢了解です！｣
...親子同時に殺してしまわないと。
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作者名：琲世 | 作成日時：2021年4月3日 22時
