別たれた親子:進撃の巨人 (ページ31)

今日:7 hit、昨日:2 hit、合計:5,422 hit

巨人か、人間かページ31

昔から夢の内容と現実が酷似することがあった。

嫌いだ。昔も今も...お母さんの妄言、私の妄言が大嫌いだ。

｢...お母さん、巨人が怖い。でも兵士になりたい。｣

アデラ｢どうして怖いの？｣

｢人が食われるし...それに、人がなったから。｣

アデラ｢...｣

｢気持ち悪い夢だった...最初は真っ黒なの。でも一年ごとに、その夢がハッキリしたものになるの。...大嫌い...私とお母さんの妄言も、夢も...全部大嫌い。｣

今はこのまま...寝たい。

アデラ｢...何をしているのかしら、駐屯兵団。｣

リコ｢アデラさん！お久しぶりです。｣

キッツ｢アデラ殿...！｣

アデラ｢君たちには失望したよ。前衛で訓練兵の負担を減らすどころか、訓練兵を死なせる失態。巨人を侵入させた失態。...リコには感謝してるかな？私の娘を守ってくれたから。｣

リコ｢お褒めに預かり、光栄です...｣

アデラ｢勘違いするなよ。ここで若き兵士の命を奪おうとする、タダ飯共が。｣

リコ｢...！｣

アデラ｢...とはいえ、私も一つ聞きたいかな。まずは全員、銃と刃を下ろせ！彼らに敵意を向ける者はここで斬首する！！！｣

キッツ｢...ぜ、全員下ろせ！武器を捨てろ！！！｣

アデラ｢ん...それで良し。エレン、私たち人類は敵意をこの場で捨てたよ。巨人のうなじから、死んだはずの君が出てきた。その件についてお伺いしてもいいかな？意識があったのか、ということもね。｣