悲劇の再来 ページ20
｢...壁...こんなに高いんだね。｣
クリスタ｢巨人、すぐ下にいる。｣
｢すごい！｣
クリスタ｢へ？｣
｢あの時は逃げ惑っていたけど...壁の中でも、自然はこんなにも美しかったんだ。一度だけお母さんと散歩をしたことがあるの！とっても綺麗でね、すごく感動した！｣
...そうか...取り戻さなくちゃいけないんだ。お母さんと歩いたあの場所を、私たちが必ず。
｢一つ夢が増えた！私たちで、絶対に平和を取り戻すよ！｣
ユミル｢巻き添えかよ...まっ、そっちも悪くないけどな。｣
｢えへへ...私が生まれ育ったこのトロスト区が、私にとっての出発地点となる。...必ず取り戻そう。私たちの自由を！｣
そう、必ず
｢...巨人...あの時の...｣
あの時、恐怖が私たちを襲った。
その恐怖に気づいてすぐ、私は泣いてたんだ。
泣いてた。でもエレンが母親の元に走ったとき、私も走った。泣いている暇があるなら、人を助けなきゃって。
小さな子供でも戦うんだ。そう、絶対に。
｢エレンッ！！！｣
クリスタ｢ダメ...！｣
刃を取り出し、私はエレンたちがいる場所に走っていた。あの場所にいる彼らを助けるために。
コニー｢A...！？｣
｢ここは私の故郷だ！でも...仲間を救うことが第一優先！！！｣
エレン｢ありがとな、Aッ！｣
｢私も五年前、君に救われたから！...あっ、すまん私落ちるわ。｣
エレン｢はっ！？｣
｢すまん！助けに来たけどガス切れだったー！！！逆に助けてくれー！！！｣
コニー｢何でだァァァ！？エレン！お前はあの巨人に一発ぶちかましてこい！俺とトーマスがあの馬鹿を助けてくる！！！｣
エレン｢...ああ！｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2021年4月3日 22時
