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ゴッという鈍い音が響く。
私の拳は既に血で濡れている。


「よっわ、よく私に挑もうと思ったね」

「クソ!! てめぇ!!」

「威勢だけは認めてあげるから、静かにしてよ」


上目遣いに私を睨む男を蹴る。
鼻血やら口からの出血やらで顔は血だらけ。
男は咳き込んで苦しそうに私を見る。

そんな目で見たって助けるわけないのに。
喧嘩は自己責任。
私は男に背を向けて歩きだす。

ウェットティッシュで拳の血を拭いて、スカジャンのポケットに突っ込む。
高二の女子に負けるってどういう気持ちなのかな。

そう考えると、おかしくておかしくて笑いが込み上げてくる。
息苦しくて黒マスクを下にずらす。


「やっぱりAさんだ」


男の声が聞こえる。
私は黒マスクを戻し、辺りを見回す。
私の本名を知ってるなんて。

学校のやつ?
知り合い?
それともマフィア関係?

恐怖と面白さに鳥肌が立つ。
すると梟谷の制服を着た男子が現れる。


「俺、赤葦京治、よろしく」

「よろしくじゃない、アンタ何者だよ」

「え? 普通の学生だけど」

「喧嘩すんでしょ、さっさとしてよ」

「痛いの嫌だからしない」

「は?」


彼は大きなエナメルバッグをかけ直して、私に近づいてくる。
油断させて殴る気?

私も1歩ずつ下がる。


「喧嘩はしない、ほんと」

「……わかった」


私は構えの姿勢を緩め、彼に向き合う。

☆2→



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星猫 - 初対面で質問をしたり、人の作品を盗んだり、成りすましのミリア、雪華も悪質なコメントである質問も合作を放置と誘いをしてしまったんです。誠に申し訳ありませんでした。作るの引退をしますのでお詫びします。 (2021年4月19日 13時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨彩&みや | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年10月10日 6時

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