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「あはは、お、驚いちゃった。
まさか、萌桃の自作自演だなんて考えてもみなかったし」
「ふふ、私もカンペキだったと思うんだけどなぁ、見抜かれちゃうなんて」
さっきまでの張り詰めた空気とは打って変わって、和気あいあいとした雰囲気がこの場を包む。
「・・・・・・正直に言ってくれて、良かったです」
本心が口から漏れた。
「あ、そうだ! 今度みんなでご飯行こーよ!」
と、突然ランさんが提案してくる。
「え、ご飯、ですか?」
「おいしいとこ知ってるんだー! ね?」
「私とランは何度か行ったことあるんだけど、あそこのオムライス、すっごくおいしいんですよ」
「ほらほら、くるみも言って・・・・・・ってあ!
ごめん、萌桃! 本名言っちゃった・・・・・・!」
あからさまに顔色を変えて、萌桃さんの様子を伺うランさん。
「・・・・・・っ・・・・・・」
震える萌桃さんに、「えっ、ごめん萌桃、泣かせちゃった?」とあからさまに動揺するランさん。
「っ・・・・・・ぷっ・・・・・・ぷははは!!!」
「「え??」」
急に爆笑する萌桃さんに、私もランさんもきょとん顔。
「いや、もう良いでしょ、本名くらい言ったって。
それなのに、めちゃめちゃ青い顔して私を心配するランがおかしくって」
とまだニヤケが止まらない様子で、笑い混じりに言う萌桃さん。
「ふー、私、
あの、胡桃割り人形の胡桃ね?」
笑いが収まったかと思えば、自己紹介を始めてくれる。
「あっしはラン。この前も言ったよね、あんたは?」
「私は、
「もしかして、5月生まれ?」
「萌桃・・・・・・いや、胡桃さん、勘が鋭いですね!
その通りです!」
────プルルルル
「あ、電話だ、あっし行ってくるね」
「「はーい」」
「じゃあ、私もそろそろ」
「うん、OK、ばいばーい! またね、胡桃ちゃん!」
夕暮れが近づいてきて、雲がだんだんと染まっていく。
オレンジ、ピンク、紫、たくさんの色が重なりあったその雲は、今の沙月にとって、希望の色だった────。
✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
す、すごい、、!
評価11、お気に入り登録9!?
こんな数字見た事なくて、飛び上がって喜んでおります。
めちゃめちゃモチベです。
ありがとうございます(´;ω;`)
11人がお気に入り
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*あくあほいっぷ* - 雨猫さん» わわ!尊敬なんて恐縮です……(灬ºωº灬)めちゃめちゃうれしいです!頑張ります……!!! (2022年5月7日 18時) (レス) id: 1957763690 (このIDを非表示/違反報告)
雨猫 - あ、パクるってことじゃないです、自分なりに自分の表現で書きたいってことです…。続きも楽しみにしてます! (2022年5月7日 0時) (レス) id: 873394c41b (このIDを非表示/違反報告)
雨猫 - うーん、すごいなぁ、普通の小説書いても数人の人が見てくれるだけだからなぁ…。めっちゃ尊敬です!語彙力文章力すごいですね!情景描写がすごく綺麗…✨僕も作者さんみたいに書けるよう頑張ります (2022年5月7日 0時) (レス) @page12 id: 873394c41b (このIDを非表示/違反報告)
*あくあほいっぷ* - 光ノ咲 Rさん» うあ゙Aaaaaa⤴️コメント嬉しいです!こんなに褒めてもらえるとは……(//∇//)照れますねぇ……Σ(|||▽||| )マジで嬉しさ高杉です!更新頑張ります(,,•ω•,,)و♡ (2022年4月25日 19時) (レス) id: 1957763690 (このIDを非表示/違反報告)
*あくあほいっぷ* - 洸さん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。フォントデフォルトにしておきますね! (2022年4月25日 19時) (レス) id: 1957763690 (このIDを非表示/違反報告)
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