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「白状しなさいよ!」
「白状もなにも、やってないんですって・・・・・・!」
ランさんによる尋問は、ランさんの門限の時間が近づくまで続いた。
私は正直、犯人はランさんなのかな、と思ってしまっていた。
ランさんは占いツクールをやっていないと言い張ってるけれど、そんなウソ、いくらだってつけるよな・・・・・・。
なんて考えたりもした。
────あ!
もう一度だけ、占ツクのスクリーンショットを見せてもらおう。
そう思い、
☆☆もう一度だけ、二度目の萌桃さんが荒らされたときのスクリーンショット見せて貰えませんか?
と打った。
すると、一分も経たぬ間に、ピコンと着信音がなった。
〇〇良いけど? はいどうぞ
見てみると、要望通りのスクリーンショットの画像付きで、メッセージが送られてきていた。
(やっぱりだ・・・・・・!)
その画像を見て、ほぼ、確信してしまった。
ランさんは、占いツクールをしていることは、明白だった。
コメントを入力する欄の名前の欄には“run”の文字。
コメント欄に目をやると、runという名前の人はログインしていて、コメントを残していた。
runと調べてみると、2つ作品がヒットした。
どちらも、2週間前に書き始めたもので、同じ人が書いたものだったので、ランさん以外の人が書いたものだとは考えにくい。
じゃあランさんが犯人?
それは違った。
作者名の所を見てみると、萌桃の文字────のみだった。
ランさんはログインしているから、ログアウトしていない限り、×他1人も表示されるはずだった。
さて、ランさんが2週間前に占ツクを始めたとして、その仕様を知っている可能性は・・・・・・?
限りなく低いんじゃないでしょうか?
知らなかったとしたら────。
萌桃さんの自作自演・・・・・・?
この説を萌桃さんや、ランさんにも確信して貰える、納得してもらえる為には────、ランさんがその仕様を知っていなかった事を確かめなければならない。
私は早速、ランさんにメッセージを送る。
☆☆ログイン勢の人が、バレないように荒らしをしようとしたとき、ランさんはどうすると思いますか?
ランさんの返事は早い。
〇〇どうするもなにも、なんとかパス解読して荒らすっしょ
パシャ。
私は、証拠として、この画面をスクショした。
明日、萌桃さんも一緒に菜の花公園に集合したいという旨をランさんに伝えた。
明日は、戦だ。
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