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その後私たちは、運営様に問い合わせ、なんとか荒らされる前の作品の状態に戻すことができた。
パスは直ぐに変え、分かりづらいものに変えた。
でも、数日後────。
〇〇萌桃ちゃん、また荒らされたって・・・・・・
と、例の人からのメッセージ。
直ぐに菜の花公園に集合すると、今度はモヤモヤ大魔王という記述はなかったが、やり口が同じ人から荒らされていた。
「どうしよう・・・・・・」
と今にも泣きそうな顔で言う萌桃さん。
「で、でも、今度はちゃんとわかりにくいパスに変えたんですよ?」
ときどき、言葉に詰まりながらも、一生懸命私に事情を伝えてくれた。
「パス知ってるのって、あっしと、あなたと、萌桃だけなハズなんですよ?」
と例の方。
「言いづらいんですけど・・・・・・、ごめんなさい、私、正直あなたの事疑ってて・・・・・・」
「すまん、あっしも」
耳を疑うその言葉に、私は文字通り絶句した。
「でも、私やってないです。・・・・・・信じられないかもしれませんが」
動揺で、上手く反論できなかった。
「と、とりあえず、また、前のときと同様に運営様に戻してもらうよう問い合わせてみて下さい」
焦りで早口になりつつも提案する。
「そうね。次は、あんたにも、あっしにもパスは教えずに、萌桃だけが分かるようにすれば?」
「は、はい!」
これで解決した────と思いたかった。
数週間後、また呼び出しがあり、例のように菜の花公園に到着。
「ごめんなさい、とてもいいづらいし、私も信じたくないのですが・・・・・・あれっきり、荒らしがないんですよ」
萌桃さんが、不安そうな顔をして、ぽつりぽつりと話し始めた。
「だから・・・・・・その・・・・・・えっと・・・・・・」
萌桃さんの言いたいことは、概ね分かった。
いや、分かってしまった。
────私が犯人だ、と言いたいのだと。
そうこうしているうちに、この前のときに「あ、あっしの名前言ってなかったね。あっし、ラン」と教えてくれた、ランさんが、
「んもぉ! じれったいなぁ、要するに、コイツ、やっぱ犯人だったってことでしょ?」
「いや・・・・・・まだ決まったわけじゃ・・・・・・」
「いや、こうなった今、もうコイツしか居ないっしょ」
と、フッと鼻で笑いつつランさんが言う。
「ちがいます。違います違います! 私はやっていません!」
今度は、ランさん達との闘いが始まってしまう────。
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*あくあほいっぷ* - 雨猫さん» わわ!尊敬なんて恐縮です……(灬ºωº灬)めちゃめちゃうれしいです!頑張ります……!!! (2022年5月7日 18時) (レス) id: 1957763690 (このIDを非表示/違反報告)
雨猫 - あ、パクるってことじゃないです、自分なりに自分の表現で書きたいってことです…。続きも楽しみにしてます! (2022年5月7日 0時) (レス) id: 873394c41b (このIDを非表示/違反報告)
雨猫 - うーん、すごいなぁ、普通の小説書いても数人の人が見てくれるだけだからなぁ…。めっちゃ尊敬です!語彙力文章力すごいですね!情景描写がすごく綺麗…✨僕も作者さんみたいに書けるよう頑張ります (2022年5月7日 0時) (レス) @page12 id: 873394c41b (このIDを非表示/違反報告)
*あくあほいっぷ* - 光ノ咲 Rさん» うあ゙Aaaaaa⤴️コメント嬉しいです!こんなに褒めてもらえるとは……(//∇//)照れますねぇ……Σ(|||▽||| )マジで嬉しさ高杉です!更新頑張ります(,,•ω•,,)و♡ (2022年4月25日 19時) (レス) id: 1957763690 (このIDを非表示/違反報告)
*あくあほいっぷ* - 洸さん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。フォントデフォルトにしておきますね! (2022年4月25日 19時) (レス) id: 1957763690 (このIDを非表示/違反報告)
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