もう、嫌だ【占いツクール】

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ちょうど5年前の春。

当時小学2年生の私は、めちゃくちゃお母さんにねだって、溜めてしまっていた、“分かりやすい！たのしいどりる”を終わらすと言う条件付きで、スマホを買ってもらった。

私は早速、当時流行っていたアニメ、『かーら』の文字を某検索サイトの検索ボックスに打ち込む。

すると、『【かーら】楽しいひとときは』という、どうやら小説らしいものを見つけ、迷わず開いた。

すると、“占いツクール”というサイトに飛んだ。

(このサイトは、小説を書くとこなのかな？)

(え？ホームページに検定？･･････脳内メーカーまで！？)

目をキラキラさせて、占いツクールに没頭した。

かーら関連の作品はもちろん、その他のオリジナル作品までたくさん読んだ。

検定や脳内メーカー、心理テスト、名前占いなどでも遊んでみた。

私は、占いツクールの沼にどっぷりハマってしまった。

そうなると、『作ってみたい』という創作意欲がどんどん湧いてきた。

(でも、ルールは読まなきゃダメだよね)

学校で“ネットの怖さ”は良く教えられていたので、心配症な私は、運営様のものから、注意喚起をしている作品まで読み漁って、なんとかルールは理解した。

いざ！作ろう！と思った頃には、もう、5時間経っていた。

(明日にしよ･･････)

と思い、“分かりやすい！たのしいどりる”を開いて、机に向かった。

でも、ふしぎなことに、いつもはイヤだったドリルも全然、苦じゃなかった。

(スマホの力ってすごい！)

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