川魚の王子様 2【桃色】

feat.86 ページ38

「どうだった？」


「ひっしーがイケメンすぎる…」


あの後トミーさんとまんずくんと一緒に、ひっしーとカンタくんを比べていた。


そして、ひっしーがイケメンだということがわかってしまった。


「カンタが可哀想」


カンタくんを心配するお兄ちゃん。


「動画で見てると可哀想だと思ってたけど、実際会うと、からかいたくなるんだよねー」


「年下にからかわれるとか…」


笑い転げる。


「トミーさんが最高なんだよ。カンタくんで遊ぶなら、相棒はトミーさんにしなきゃ」


「カンタで遊ぶなよ」


いやー、からかいがいがあるんだよー。


「今日ね、最高に面白い動画撮れたんだよー！見て見て」


SDカードをパソコンに差し込み、お兄ちゃんに動画を見せる。


「カンタ真っ赤ー」


また笑い転げてる。


「楽しかったようで」


頭を撫でられる。


「今度ね、一緒に料理する約束したんだよー！」


「美味しいご飯、期待してる」


そんな期待した目で見られても…。


「お兄ちゃんも一緒にやるよ」


と言うと、


「えっ、まじ？」


と言われた。


「是非、料理もできてください。そして素敵な彼女を見付けてください」


「まずはお前に彼氏ができなきゃなー」


またかよ。いつもこれだよ。


「お兄ちゃんが年上なんだから、お兄ちゃんが先に見付けなきゃ」


「お前に彼氏ができるまで、安心できない」


言い出すと止まらず、しばらく言い合いをしていた。

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