検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:47,298 hit

19喫茶店 ページ19

.



それから時間も経って、私たちはそれぞれ家へ帰ることになった。



コーヒー代は俺が誘ったからといって、優太くんが払ってくれた。









岸「こんな時間まで付き合わせてごめんね?」



『ううん、私も優太くんに色々聞きたいことがあったから』









私とほとんど年齢は変わらなくて、もちろん結婚はしていない。







よく料理もして、ジャニーズといえど庶民派なのかなと思った。





.







.




改札を通り、二人で階段を降りる。





岸「Aちゃんは駅、どっち行き?」



『私はこっちだよ。』



岸「ああ、そうなんだ。じゃあ逆か。」








ちょうど、私の家とは逆方面の電車がきた。







『あ、優太くんの方きたよ』



岸「うん、そうだね」






だけど優太くんは電車へ乗るそぶりも見せない。







『え?乗らなくていいの?』






.






.








.









岸「え?見送るに決まってるじゃん。女の子なんだから。」






.






.





「女の子」扱いしてくれていることに、胸がときめく。









もう、全くずるい男の子だ。






調子が狂ってしまう。









『あ、ありがとう、ございます…』



岸「当たり前!」





彼はくしゃっと太陽みたいな笑顔を向けた。




.







.









.




数分後、私の方面の電車が時間通り来た。








ああ、少し遅れて遅ればよかったのに、もうお別れか…。

20喫茶店→←18喫茶店



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (140 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
227人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Mother | 作成日時:2019年9月18日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。