12喫茶店 ページ12
Yuta Side
パフェの感想を聞きたくて、無意識で彼女を見てしまっていた。
.
『あの、すいません、ちょっと、その、すごくみられてる気がするんですけど笑』
.
ハッと気づいて、すぐに元の席へ戻ったけれど、
.
.
パフェを食べる彼女に目を離すことはできなかった。
.
スプーンを口に運んだ後、
幸せそうな顔でこちらを向いた。
.
『おいしい……！！！すっごくおいしいです！』
.
.
.
パッとお花が咲いたみたいな笑顔は
とびっきりにかわいい……///。
.
.
.
「かわいい………」
.
.
.
思わず口にしてしまったことに気づいて、思わずごまかしたけど、
変に思われたかな？
.
でも、それからは俺がみているのにも気付かず、夢中で食べ進める彼女。
.
.
その幸福感あふれる表情をみると
こっちまで顔が緩んでいくのがわかった。
.
同時に、1ヶ月以上休みなしでカツカツの状態だった俺の心が
.
.
癒されていく＿＿。
.
.
ああ、ずっとみていられる
明日もまた頑張れるな＿＿＿。
.
.
.
パフェを食べ終わえると、おもむろにパソコンをいじりだし、
だんだんと真剣な表情になっていく彼女。
.
.
そのギャップにまたドキッとした。
.
.
勉強、頑張ってな。
こころの中でそう呟いて、店を後にした
.
.
.
.
その帰りの電車の中
はっと気づいた。
.
.
.
ああ、名前聞いてなかったな
あの近くの大学生みたいだけど
また会えるかな
っていうか、俺がジャニーズだって気づいてない感じだったな
.
.
俺もまだまだ頑張んないとな！
.
.
.
あの幸せそうな顔、かわいかったなぁ……。
.
.
家に着くまで俺の頭の中は彼女でいっぱいになっていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 227人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Mother | 作成日時：2019年9月18日 6時
