[完結]待ち合わせは喫茶店で（Y.Kishi) (ページ24)

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24喫茶店ページ24

Yuta side

廉「で、本題に入るんやけど、優太最近どうした？」

岸「えっ、どうしたって？」

廉が最初なんのことを言っているのかよくわからなかった。

紫「あー、確かに岸くん最近帰るの早いよね。なんか趣味でも見つけた？」

「帰るのが早い」
そう言われて心当たりがあることに気づいた。

廉「いや、それだけやない。最近やけに携帯を気にしてるから。

これは完全に俺の想像だけど、例えば人間関係…女の子とか」

岸「えっ！？」

廉は勘が鋭い。

廉の鋭い眼差しは俺を捉えて離さなかった。

俺の目はきっと完全に泳いでいるだろう。

今、廉に「女の子」と言われて

Aちゃんの顔を思い出してしまった。

それがもう答えだった。

.

紫「岸くん、動揺してる？笑」

廉「図星やな」

岸「いや、別に好きな人ができたって訳じゃないし、携帯も天気確認してるだけだし。」

とっさに出た下手な嘘が二人に通用するわけがない。

廉「ほら、携帯確認してるってことは、連絡交換までいってるってことやろ。見してみ！」

そういい廉は俺の携帯をひょいと奪い取った。

やばい、見られる！

岸「ちょっと、返してって！」

紫「廉、やりすぎじゃない？」

廉「ん、この子か？なんや、全然連絡とってないやん。俺が誘ったるから」

岸「おい、やめろって！」

廉から自分の携帯を奪い返そうとしたけど

テーブル越しだったから、なかなか取れない。

.

ようやく奪い返した時にはもう遅かった。