先生、おれ… (ページ15)

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14話目ページ15

あと少しだった。

先生はオレをつきとばした。

先生は目に涙を溜めていた。

貴「…まだ教師生活始まったばかりなの。ごめんなさい。こんなに早く終わらせないで」

先生は急いでプリントをまとめて出ていった。

一人取り残されたオレは呆然としていた。

Aに突き飛ばされた…？

女の子にキスをしようとしても拒まれたことすらないのに？

オレに微笑んでくれた先生はもういない…？

そんなのあってはならないっス…

青峰との出会いもあり、オレは無事バスケ部に入った。

なんでもできてしまうオレはすぐに一軍に上がった。

先生が待ってる。

体育館に入ると先生は真剣な眼差しを部員に向けていた。

そうなってしまうのもしょうがないことなのかもしれない。

一軍にいる部員はすごい人たちばかりだった。

オレもその中の一人に…

先生の姿勢は生徒たちの評判も上がるはずで、人気になるのに時間はかからなかった。

生徒「おい、お前最近佐藤先生のことよく見てるだろ」

生徒「え？バレちゃったw？いやーなんかいいよね、顔も体も」

生徒「確かにワンチャンありそうだよなw」

はあ？Aはオレだけの先生なんスよ？

なに言ってるんスか、こいつら

オレだけの先生…？

いや、もうみんなの先生なんだ…

そんなことあってはならない。絶対オレだけのことを見てるようにしてやるっスよ

オレの心は少しづつ、狂気に満ちて行く。