bl短編集××２[w.r.w.r.d]

◆ ページ26

grside

+×+×+×


最近、tn氏の様子がおかしい気がする。
いつも通りに見えてどこか違和感がある。

そんなことを考えつつ俺は仕事に集中する。
人には悩みの1つぐらいあるさ。







かなり帰りが遅くなってしまった。
もう、寝てる時間帯かな…。


いつも通りに家に入り、いつも通りに目の前の扉を開ける。

あ。



tn「おかえり。」


いつも通りならば寝ているはずの彼がベットの上に座っていた。


gr「…起きてたのか。」


そんな日もあるだろう。
何事もなかったかのように俺はスーツを着替える。


tn「俺のことより仕事なんだな。」




思考が完全に止まったように俺は静止した。




tn「…そうだよな、仕事、大事だもんな。すまん。おやすみ。」





俺は






気づけば俺は横たわるtntnを、抱きしめていた。
彼は何も言わない。

何で気づけなかったんだ。
なんで気づいてあげられなかったんだ。

悔しい。

俺の阿呆。

◆R→←gr×tn

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