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話が終わると珈琲の入ったマグカップを渡してくれた。とりあえずキッチンの近くにある椅子に座る。いたってシンプルな机。上には何も置かれていない。だが、珈琲の匂いだけでこの場を和やかにしてくれている。周囲を見渡す限りこれといった家具が見当たらない。彼がどのような人物なのか検討もつかない。自己紹介ぐらいはしておいた方が良いか…。

em「私、エーミールと申します。近くの大学の准教授をやってます。…あなたは?」

彼は困惑したのか口をパクパクさせて焦っていた。急に話しかけられて焦ってしまったのだろう。やがて彼は落ち着きを取り戻し、ゆっくりと話し出す。

zm「俺はっ…ゾム…。」

やっと話してくれたおかげで少し安心感を覚えた。


視点は黄緑色に近いパーカーを身に付ける彼に変わる。
突然、話しかけられたら流石に焦る。普段から喋ることはなく、ましては人と接することがない。いや、避けてきた。人間なんか…。

em「それではゾムさんと呼ばせていただきますね。私のことはご自由に呼んでください。」

彼なりの笑顔で話しかけてきた。困惑は解けないが、何故か安心感を覚える。何処となくこの人は大丈夫なんだって。

em「他の方々は皆、“エミさん”と呼んでくれます。」

zm「じ、じゃぁ…え、エミさん…でええか?」

彼は優しく微笑んでくれた。こんなに優しくしてくれる人間なんかいるんだな…。

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しろのあ(プロフ) - 碧(朱依鞠)さん» どちらも応援しています!頑張ってください! (2020年5月2日 0時) (レス) id: e12cd6fbce (このIDを非表示/違反報告)
碧(朱依鞠)(プロフ) - しろのあさん» いらっしゃいませ(˘ω˘)正直、イラストより文章の方が得意です(((((いやはや、勿体ないお言葉です……m(_ _)m (2020年5月2日 0時) (レス) id: c5cf6012fe (このIDを非表示/違反報告)
しろのあ(プロフ) - Tiktokから来ました!絵も上手いし物語作るのも上手いってどういう事ですか? (2020年5月1日 23時) (レス) id: e12cd6fbce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碧(朱依鞠) | 作成日時:2020年4月4日 23時

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