お菓子が1つ ページ4
今日も、暖かな日が射し込む。
光ひとつで目を覚ますようになったのは、私がもう四十の一歩手前になった証なのだろう。
私の
モノや神樹からしてみればそれは治療。
ヒトからしてみればそれは修復。
言うなれば、「卓越した修復技能」。
それが私に贈られた力だった。
ここの所、魔法使い達による組織である『Kanamoth』との争いが激化している。そのせいか、私のところに舞い込む依頼は後を絶たないのだった。
力の無いものは迫害されて、終わり。
古くは私たちの方がマジョリティだったはずなのに、何故か今はマイノリティにされてしまった。
それほどに魔力は満ちすぎている。
ここに来るこどもたちの多くは、マジョリティと化した魔法使いたちに虐げられてきたり。迫害を受けている。
同じ人間であるはずの彼らは、なぜ手を取り合えないのだろうか。
そんなことを考えていると、私の妻、ハムレットが目の前に来ていた。
「ジャレッドさん!おはようございます!さ、今日のモーニングティーは何にしましょうか?」
暖かな彼女の微笑み。せっせと茶器を準備する彼女の髪は、金の絹糸のような輝きを帯びて私の目を覚まさせた。
今日も一日が始まるのだ。
愛する妻の目が覚めるようなモーニングティーと、まだそれほどきつくならない日の光と共に、私の、私だけの戦いが始まろうとしていた。
8人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜吹雪@自作小説低更新(プロフ) - 桜猫さん» 更新しました!お話を繋げさせてもらいました!口調がおかしければ変えてくれて平気です! (2020年5月8日 17時) (レス) id: aafc5aee29 (このIDを非表示/違反報告)
桜吹雪@自作小説低更新(プロフ) - 充琉君と湊牙君で更新します! (2020年5月8日 15時) (レス) id: aafc5aee29 (このIDを非表示/違反報告)
北斗(プロフ) - 更新しました (2019年11月3日 10時) (レス) id: aafc5aee29 (このIDを非表示/違反報告)
北斗(プロフ) - 願君で更新します! (2019年11月3日 9時) (レス) id: aafc5aee29 (このIDを非表示/違反報告)
ダークライト(プロフ) - 更新しました! (2019年10月6日 19時) (レス) id: 05aa222805 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ