サッカーなんかクソ食らえ６【イナギャラ】 (ページ14)

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『寝苦しかっただけよ。暑いのは、苦手だもの』

そう言ったAの横顔は寂しそうだった。

神「……怖いのか？」

『え？』

神「震えてるぞ」

そう言って神童はAの手を握った。

Aは無意識だっただろうが、確かにその手は小刻みに小さく震えていた。

『……恐怖なんて、克服したつもりだったのに……たまにこうなるの…

地球の運命を背負って未知の星に連れてこられて……恐怖を感じない方がおかしいわ。

ねぇ……あんた達は怖くないの？何でそんな平気そうな顔できるのよっ』

神「……怖くないわけじゃないさ。ただ、守りたいものがあるから俺は戦っている。

Aにだって、守りたいものがあるんじゃないか？」

『守りたいもの……』

Aは地球にいる両親や、吹雪のことを思い出す。

すると、自然と身体の震えもおさまってた。

『そうね。守りたいものの為に命を張るっていうのも、悪くないかもしれない』

Aがそう言うと神童は微笑んだ。