イカれた聖職者【文スト】

１３． ページ13

『こんにちは、鴎外様。ご無沙汰していますね』









Aがそう笑いかけると、目の前の威厳溢れる椅子に座るポートマフィアの首領、森鴎外がジッとAを見つめる。









森「久し振りだねシスター……いや、A君」









鴎外がそう言うとAは嬉しそうに笑ってみせた。









『ウフフ、お元気そうで安心しました。何事も健康が一番ですものね』









森「君も、昔から変わらず綺麗なままだ……違うのは……もう私の守備範囲ではなくなってしまったということくらいだね……はぁ〜……」









『鴎外様の幼女趣味も相変わらずですね』









鴎外は昔のAを思い出してだらしない顔になっている。どう見ても、この街の暗部を牛耳っているマフィアの首領とは思えない引き締まりのなさだ。









エリス「リンタロウ！話が長いわ！今日はケーキを買いに連れてってくれる約束じゃないの！？」









部屋の奥から可愛らしい真っ赤なドレスを着た金髪の幼女が姿を現した。









森「エリスちゃん、もう少し待ってね〜」









エリス「早くしてよね！」









ぷんすかと怒りながら部屋の奥に戻っていくエリスを、鴎外はまただらしない顔で眺めていた。

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