日本の道化の月 Ⅱ【イナオリ】 (ページ8)

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円「豪炎寺と鬼道がいない今、皆の心を一つにするときだろ？」

灰「その二人をそうしたのはこいつだろうが！こいつが汚い手を使ってっ」

充「僕は何もしてませんよ。

鬼道さんがドーピングに手を染める汚い人だったからって、僕に当たらないでくださいよ」

一星の言葉に、灰崎もAも苛立ちが大きく募った。

灰「テメェっ！！」

『こっちが黙っていればっ……！』

灰崎とAが一星に殴り掛かろうとした瞬間、それは再び明日人達に止められてしまった。

剛「やめろって！；」

稲「ダメだってば！」

つくし「Aちゃんも落ち着いて！」

その時、剛陣がどこか違う方を見て声をあげた。

剛「お、おい！何だあれ？」

灰「何だよ！？」

剛「あそこで何か光ったんだっ」

剛陣の目線の先を見れば、誰かがこちらに光る何かを向けていた。

稲「あれってカメラじゃ……」

『そういえば彼、灰崎を態とイラつかせてたよねぇ？』

灰「！テメェ……どこまでゲスな野郎なんだよっ」

一星はまるで「作戦失敗」と言いたげな顔をしていた。

その時、タイミング良く監督がその場にやってきた。