日本の道化の月 Ⅱ【イナオリ】 (ページ9)

今日:2 hit、昨日:17 hit、合計:34,246 hit

５９．ページ9

趙「はーい皆さ～ん、もうすぐ夕食の時間ですよ～」

灰「丁度良いところへ来てくれたぜ、監督さんよォ！」

趙「何ですか？灰崎君」

灰崎はズカズカと監督に近づいていく。

灰「あんたがあいつを野放しにするって言うなら、俺たちが鬼道に変わってあいつを排除するぜ！」

趙「排除とはまた物騒な事を言いますねぇ。いいですか灰崎く～ん？

日本には、こういう言葉があります。”疑わしきは罰せず”と！」

A、灰、ヒ『「「ハァ！？」」』

３人は納得がいかず声をあげた。

趙「一星君がまだ悪い人と決まったわけではありませんから、手出しすることも許しませ～ん！」

灰「バカかお前は！？」

『どう見ても裏切り者で確定じゃないか！？』

充「監督の話聞いてた？」

３人は一星の方を睨み付けた。

充「”疑わしきは罰せず”だよ、灰崎君、Aさん」

『はぁー……もうやってらんないよこんなの。お腹も空いたし私はもう戻るよ』

灰「おいアホ毛！」

A達は納得のいっていないまま、その場を去って行った。

『(オリオンの使徒である一星君を野放しにする理由は一体何？監督は何を考えているんだ……)』

Aにしては珍しく真剣に考えていた。