日本の道化の月 Ⅱ【イナオリ】 (ページ5)

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翌日、チームの雰囲気は一星のことで沈んでいた。

練習を終え、休憩時間になるとAと灰崎は、鬼道がいない今どうやって一星を潰すか話していた。

灰「チッ……」

『今日だけで舌打ちは軽く５０回は超えてるよ灰崎』

灰「うるせぇっ！こっちは昨日からイライラが収まらねぇんだよ！」

灰崎がAに向け怒鳴り散らす。

『鬼道さんがいなくなったイライラを、私に八つ当たりしないでくれるかい。

それに、イラついてるのは君だけじゃないんだけど』

Aも先程から貧乏揺すりが止まらなくなっている。

そんな時、ヒロトがその場にやってきた。

ヒ「お前ら、揃いも揃ってシケた面してんな」

ヒロトはそう言うと、近くの椅子に座って話に入ってくる。

ヒ「で？どうすんだお前ら。このままやられっぱなしで終るのかよ」

灰「んなわけねぇだろ！俺は一星をぶっ潰す！」

ヒ「ハッ！そうこなくちゃな！お前はどうすんだよ」

『やるに決まってるじゃないか。私、こう見えて意外とパワー型なんだよねぇ』

ヒ「面白ぇ、気に入ったぜお前」

そう言うと、３人は一星のもとへ向かった。