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１６０． ページ10
夜中、ふとAが起き上がると、携帯が震えていることに気がつく。
Aが携帯を開きメールを確認すると、それは風丸からのメールだった。
【突然チームを抜けてすまない。
俺はお前達みたいに強くはなれないんだ。
お前に最後、会いたかった。ごめん、A】
『風丸がチームを抜けた……そっか……』
Aはそれ以上何も言うことはなかった。だが自然と涙が零れ落ちる。
『弱いな……私は……』
Aはそう言いベッドで眠る吹雪を見ると、気分転換にと外を歩き出した。
その時、前から栗松が歩いてくるのが見えた。
『栗松……？こんな夜中に何をしてるんだ？』
栗松はAに気がつき顔をあげた。
栗「皇さんっ、俺、もう限界でヤンス……今までありがとうございましたっ」
栗松はAに向け深々と頭をさげた。
『……お前も抜けるのか……お前の好きにしたらいいよ。
今の私じゃ、お前をとめることはできない……元気でね』
弱々しくそう言ったAに栗松は少し驚いたが、そのままAの横を通り過ぎ去っていった。
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2019年3月24日 12時
