夜桜の木の下には彼女がいた４～エイリア学園編～ (ページ49)

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円「監督、今、なんて？」

瞳「キーパーをやめろと言ったのよ」

円「そんなっ、急にそんなこと言われても……」

塔「あたしは反対です監督。このチームのキーパーは円堂しかいません！」

綱「だよな。無茶苦茶だろ」

一「どういうつもりでそんなこと言うんですか！」

壁「俺も嫌っす！」

瞳「……勝つために、キーパーをやめてほしいの」

円「勝つため？」

鬼「俺は監督に賛成だ」

『私も賛成かなー』

円「鬼道、Aっ」

円堂以外も監督の賛成だと言った二人を見て目を見開いていた。

鬼「俺達は地上最強のサッカーチームにならなければならない。

お前が必殺シュートのために前へ出ることで相手に得点のチャンスを与えてしまうのなら、それは大きな弱点だ」

『弱点は克服しなきゃいけない。そこで初めて私達は完璧な地上最強のサッカーチームを名乗ることができる』

塔「それで、円堂にどうしろって？」

『変わってもらうんだよ、円堂に』

塔「え？」

鬼「円堂、お前はリベロになるんだ」

円「リベロ？」

『元々私が担当してたところだよ』

瞳「鬼道君とAさんも、同じことを考えていたのね」

鬼「はい。エイリア学園に勝つために、俺達はもっと大胆に変わらなきゃいけないんじゃないか……

その鍵になるのが円堂じゃないかと」

『さっきも見せてくれたじゃん？』

円「ペナルティエリア外のあのプレーか……」

鬼「あの技をマスターすれば、お前は攻守に優れたリベロになれる」

円「リベロ……」