痛みを感じない少女～Another Story 3～ (ページ29)

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綱「何この人？」

綱海がAに耳打ちで聞いてくる。

『雷門中の監督だよ』

綱「監督ぅ？なーんかノリ悪そうな顔してんなぁ」

瞳「皆、昨日のこと忘れたわけじゃないでしょうね」

皆は昨日、バーンとグランに遭遇したことを思い出す。

瞳「私達の前には、次々と強い敵が現われている。そんな何の練習にもならない地元チームと試合して遊んでる暇はないはずよ」

綱「よーよー監督さんよー。何の練習にもならないってのは、ちょっと言い過ぎじゃねーか？

こう見えて俺達大海原中は沖縄じゃピカイチ！フットボールフロ…なんとかにも出るはずだったんだぜ」

一「FFに！？」

綱「ちょっと事情があって結局出られなかったんだけどな。

地区予選の決勝やってるときに村祭りがあってよ。

ノリまくって踊ってた監督が試合のこと忘れてたらしいんだ。で、気がついたときには集合時間がとっくに過ぎてて不戦敗」

壁「マジっすか；」

綱「ま、そういうこともあるわな！」

雷門「「ありません！！」」

『まぁ今のでどんなチームなのかは予想できるよねぇ……』

Aは呆れ顔でそう言った。

綱「まぁそれより試合だ試合。な、やってくれんだろ？」

円「いいですよね監督！A！」

『いいんじゃないかい？地区予選決勝までいったチームなわけだし、それなりに実力はあると思いますけど？』

Aがそういうと瞳子は諦めたように溜息をついた。

瞳「好きにすればいいわ」

雷門「「やったー！」」

綱「そんじゃ行くか！皆待ってるからよ！」