痛みを感じない少女～Another Story～ (ページ41)

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４１．ページ41

それから皆は中に戻ってきていた。

吹「ずっと気になってたんだけど、どうしてAちゃんは全身に包帯を巻いているの？

言いたくないことなら別に構わないんだけど」

塔「あ、それアタシも気になってたんだ！ねぇなんで？」

塔子と吹雪がAの方を見て聞いてくる。

『フッ……この包帯の下には私の隠された未知なる力が眠って……！』

鬼「嘘はダメですよ姉さん」

鬼道が間髪入れずにツッコんだ。

『フフ、冗談だよ。私は先天性無痛症という病気でね、昔から無意識に怪我をしていたから身体が傷だらけなのだよ』

Aが平然とそう言うが、塔子と吹雪は驚いた顔でAを見ている。

塔「そうだったんだ……何か聞いてごめんな？」

『別に気にしないでくれたまえ。痛みを感じないこと以外は君達となんら変わりないのだから』

吹「Aちゃんは優しいんだね」

『フフ、そう思うかい？』

その時、春奈が急に声をあげた。

春「た、大変です！これ見てください！」

春奈はそう言って皆に映像を見せた。そこにはエイリア学園のレーゼが映っていた。

レ《白恋中の者達よ。お前達は、我がエイリア学園に選ばれた。

サッカーに応じよ。断ることはできない。負ければ破壊が待っている。助かる道は勝利のみ》

そこで映像が終わった。

吹「この白恋中に……」

円「エイリア学園がやってくるっ……」