痛みを感じない少女～Another Story～ (ページ47)

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そして皆はグラウンドに移動し、染岡と吹雪の勝負を見ることに。

『ルールは簡単。センターから二人でボールを蹴り合って先にゴールを決めた方の勝ちだよ。

よーい、始め！』

Aの合図で二人はボールを奪い合う。しかしやはり吹雪の方がまだ早く先にボールを奪われる。

しかし染岡も負けておらず吹雪に食らいつきボールを奪っていく。

その瞬間、吹雪の様子がまた一変する。

吹「やるじゃねーか！正直舐めてたぜ、こうじゃなきゃ面白くねぇ！」

染岡はシュートを放つがそれは惜しくもゴールポスト。そして吹雪はシュートを決めようとするが、途中で一瞬動きが止まり染岡にボールを奪われる。

そして染岡はそのままゴールに向けシュートを決めた。

円「染岡！今のシュート、足に物凄いパワーが集まってたぞ！あれも特訓の成果だよな！」

染「あぁ！手応えあったぜ！これで豪炎寺の分もやれる！ありがとなA！」

『フフ、私は何もしていないよ。全て君の努力の賜物さ』

Aはそう言って微笑み吹雪の元へ歩いていき、座り込んでいる吹雪に手を差し伸べた。

『君、優しいんだね』

吹「え？」

Aは木の上にいるリスを見つめた。先程グラウンドに入ってきていたリスだ。

吹「アハハ……気付かれてたか；」

吹雪はAの手を取って立ち上がった。