痛みを感じない少女～Another Story～ (ページ25)

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２５．ページ25

北海道へ向け走っているとキャラバンが山の中で停止した。

夏「監督、なんで止まったんですか？」

瞳「狭いバスに乗ってばかりじゃ身体がなまるわ。トレーニングをしましょう」

そう言って瞳子はAに目配せを送る。

『君達の為のトレーニングメニューも監督が用意してくれているよ』

円「やったー！……ん？」

監督の提案に喜びの声をあげたのは円堂だけで他の皆は黙りこくっていた。

瞳「……いいわ。だったら自主トレをしてもらうわ。この山の自然を相手に」

染「監督のメニューよりマシだろうさ」

壁「そ、そうっすね」

円「よーし！山だ！自然だ！特訓だー！」

皆はそう言ってキャラバンを降りて特訓に向かった。

誰もいなくなった後、夏未がAの元へやってきた。

夏「さっきのトレーニングメニュー見せてくれないかしら？」

『え～……ダメ』

夏「何も書いてないんじゃない？」

夏未がAに顔を近づけジト目でAを見る。

『あらら、やっぱりバレた？』

Aがそう言うと夏未が溜息をついた。

夏「染岡君達に自主トレをさせるための監督の作戦ね……」

目「わかりましたよ～自主トレと言っても染岡君達が素直に従うはずがない。

メニューがあると言っておけば、監督の指示に従うよりはまだ自主トレの方がいいと思う……そういうことですね？」

『ほぅ、中々鋭いのだね目金君』

秋「ところで、目金君は特訓いいの？」

目「ほら！僕はイナズマキャラバンの知性ですから！特訓はちょっと……」

夏「だったら手伝ってくださる？」

目「はい？」