夜桜と美しき女神５〜オリオンの刻印〜

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皆がそれぞれの学校に帰っていく中、Aは永世にも雷門にも行かずに鉄塔広場に来ていた。









『ん？円堂、鬼道、豪炎寺。こんなところで何してんだ？』









鉄塔広場に着くとA以外にもその３人がいた。









円「そういうAこそ、雷門には戻らなかったのか？」








『今の雷門は明日人達の居場所だからな』








鬼「気を使ったってことか」









豪「皆、考えることは同じってわけか」









『ま、そういうわけだな』









Aは近くのベンチに腰掛けた。








円「いよいよ本当の世界か……海の向こうにいる相手と戦えるんだな！」








鬼「あぁ。しかしすっきりとしない旅立ちになりそうだな」








豪「どんな状況であれ、俺達は俺達のサッカーをやる。違うか？」









『フフ、そうだな。世界にどんなことが待っていようと、私達はサッカーで戦うまでだ』









鬼「あぁ。そこで３人に話があるんだ」









円「ん？」









鬼「俺は、ロシアには行かず日本に残ろうと思う」









『え？』








鬼「趙金雲監督は本気だ。本気で世界制覇を狙っている。








どこまで行けるかではない。最後まで行く気で走ることが重要なんだ。








俺の代わりは、野坂と一星が十分に務められるだろう。ならば俺は俺の役割を果たそうと思う」









円「お前の役割？」









鬼「俺はピッチの絶対指導者だ。選手の力を見抜く目はあると思っている。









俺は、イナズマジャパンの追加補充メンバーを選び出す」









豪「補充メンバー？」









鬼「あぁ。日本が世界と渡り合うにはまだ戦力が足りないんだ」









『確かに日本には、まだまだ戦える人材がいるだろうな』









円「わかった。お前が連れてくる新メンバーを俺は待ってるぜ！」

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