夜桜と美しき女神３〜オリオンの刻印〜

１１９． ページ19

灰崎に腕を引かれたAは誰もいない寄宿場の裏につれてこられる。









『ど、どうしたんだ灰崎？』









灰「どうした？どうしただと？








じゃあ聞くが、お前のその首の痣、誰に付けられた」









灰崎はAの髪をほどき、首筋についた痕を見て言った。









『だからこれはただの虫刺されでっ』









灰「あんまり舐めるな。それが一体何なのかくらい知ってる。









誰がお前に手ぇ出しやがった？言え。今からそいつ半殺しにしてきてやる」









『だ、駄目だって！；』









灰「だったら……」









灰崎はAの首筋についた赤い痕を舐め上げた。









『っ！な、何してんだ？；』









灰「消毒。これで今回は勘弁してやるよ」









そう言った灰崎の顔はとても妖艶でAはその笑みを見て少し顔を赤らめた。









『も、戻るからっ！』









Aはそう言ってダッシュで走って帰っていった。









灰「ハッ、可愛いやつ」









その後、食堂に戻ったAは士郎とヒロトに今度は質問攻めをされていた。









ヒ「俺は許さないからな！お前に手ぇだした奴のこと！」









『お前は父親か；』









士「Aちゃんの浮気者ー！うわーん！」









『やかましいわ！；』

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