寿命縮まったんですが４【ツイステ】 (ページ43)

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「はは！どうだ。ラギー。苦しいかよ。口の中が乾いちまって、お得意のおべっかも使えねえか？」

「ひぐっ……うぅっ……」

「まずい、あのままじゃラギー先輩が！」

「それ以上はいけない！殴ってでも止めないと！」

『な、殴る！？む、無理無理！！近づけませんんんー！！；』

私はそう言って逃げ腰になるが、ユウさんたちはやる気満々の様子だった。

私はそんな彼らを見てその場の空気に流され、ビクビクと震えながらもレオナ先輩の前に立つ。

レオナ先輩に掴まれているラギー先輩が苦しそうで、正直見ていられない。

助けたいが、こんな強大な力を目の前にどうすればいいのかさっぱりわからないでいた。

『こ、こんなすごい力があって、どうしてこんなことを……っ』

「どうして……？理由なんか聞いてどうする。俺を叱って、慰めてくれるって？」

レオナ先輩の目線に私は物怖じして一歩後ろに下がってしまう。

「実力があったって、努力したってどうしようもねぇことがこの世の中にはいくらでもあんだよ。

現にラギーはこの俺に手も足も出ねぇ。可哀想に、哀れだよなあ……」

「はっ……ぐぅ……っ！」

『い、いやっ…………』

限界に近いラギー先輩を見て怖くなったその時、ジャックくんが声をあげた。

「＿＿＿もうやめねぇか！『月夜を破る遠吠え(アンリイッシュ・ビースト)』！」

ジャックくんがそう叫ぶと、ジャックくんの姿は大きな銀色の狼に変身した。