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９３． ページ43
「あーっ！アンタ、今さらなにしにきたんだよ」
「可愛い後輩たちが頑張ってるかな〜って様子見に来たんじゃん。
あはは、めっちゃ疲れた顔してるし！」
ケイト先輩は疲れきった顔をしている私達を見て笑いながらカメラを向けてくる。
「慣れないことすると疲れるよな。というわけで、疲れた時には甘い物だ。
出来たてマロンタルトを召し上がれ」
「「やったー！」」
「ケイト先輩、やっぱ完成見計らって食いに来ただけじゃん！」
「まあまあ♪味見係ってことで」
トレイ先輩に切り分けてもらって私達はそれを見つめる。
甘くて栗の良い香りがして食欲がそそられる。
「上に乗った栗がツヤツヤで、下のクリームがフワフワだ！いっただきまーす！」
みんなで一斉にマロンタルトを口に運ぶ。
一口食べただけでもわかった。こんな美味しいタルト、今まで食べたことがないと。
「ンッ、やばっ」
「んまーい！」
「スゴい、店に売ってるやつみたいだ」
「甘すぎず、それでいて濃厚なお味！お口の中が栗畑なんだゾ〜！」
「それ、褒めてるのか？
Aはどうだ？美味しいか？」
私はフォークをくわえたまま全力で頷いた。
「はは、そりゃよかった」
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2020年11月9日 16時
