寿命縮まったんですが２【ツイステ】 (ページ39)

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「ッテェな！どこに目ぇつけて……って……

お前ら昼に学食で俺のカルボナーラの卵割った奴らじゃねえか」

「おいおい、またお前らかよ。いい加減にしろよな～！」

ぶつかってきたのは昼間絡んで来た不良生徒たちだった。

デュースとグリムが不良たちをジッと睨み付ける。

「角から飛び出して来たのは先輩たちじゃないですか。

昼休みだって、卵が食べられなくなったわけでもねぇのにイチャモンつけてきて……

こっちは今、卵１パック全滅したんすけど？」

「そうだそうだ！」

「んだと？俺のせいだって言いてぇのか？」

『あわわ……どうしようっ。エースもユウさんもいないしっ』

ケンカが始まれば私１人に止められる術はない。

かといって間に割って入って止める勇気もない。正直走って逃げ出したいが、そうするわけにも行かなかった。

「卵、弁償してください。あと鶏に謝ってください」

「はぁ～？卵ごときで大げさな」

「……あ？」

「まだ地面についてないから食えんだろ？細かいことごちゃごちゃ言うなよ」

「割る手間が省けてよかったじゃん！」

不良たちはそう言って笑う。それにはさすがの私も腹が立った。

『そ、そんな言い方っ……』

「……ってんじゃねぇ」

『え？』

「は？」

デュースが何かボソッと呟き不良はそれに聞き返す。

するとデュースの顔つきが一瞬にして変わり声を張り上げた。

「笑ってんじゃねぇっつってんだよ！！アぁ！？

”ごとき”かどうかはお前らが決めることじゃねぇ！

この卵はなァ、ヒヨコになれないかわりに美味いタルトになる予定だったんだぞ！

わかってんのか、えぇ！？」

デュースの豹変っぷりに私は咄嗟にグリムを抱えて後ずさっていた。