寿命縮まったんですが２【ツイステ】 (ページ21)

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７１．ページ21

「なあなあ、他の寮はどんな寮なんだ？」

「さっきケイトも言ってたけど、この学園にはグレート・セブンに倣った寮が７つある。

まず、俺たちが所属してる、ハートの女王の厳格な精神に基づく『ハーツラビュル』寮。

あとは……

百獣の王の不屈の精神に基づく『サバナクロー』寮。

海の魔女の慈悲の精神に基づく『オクタヴィネル』寮。

砂漠の魔術師の熟慮の精神に基づく『スカラビア』寮。

美しき女王の奮励の精神に基づく『ポムフィオーレ』寮。

死者の国の王の勤勉な精神に基づく『イグニハイド』寮。

そして、茨の魔女の高尚な精神に基づく『ディアソムニア』寮」

「たくさんあるんですね」

『覚えられる気がしない……』

私がそう呟けばケイト先輩が笑ってフォローしてくる。

「あはは！ざっくりでおけおけ。そのうち嫌でも覚えるし」

「どの寮に入るかは、入学式のとき魂の資質で闇の鏡が決めるとされてるけど……

何となく、寮ごとにキャラが固まってる感じはあるな」

「それはあるねー。めっちゃわかる」

『キャラ……？』

どういうことだろうと私は首をかしげた。

「例えば……ホラ、あいつ」

トレイ先輩の目線の先には、大柄な男子生徒。しかも頭には犬の耳のようなものが生えていた。

『い、犬の耳が生えてる！？』

「マッチョがイヌミミカチューシャとは斬新な」

絶対に違う気もするが、今はユウさんの言葉にツッコむ気は起きなかった。

「あのゴツさは見るからにサバナクロー寮って感じだな」

「それな～！運動とか格闘が得意なタイプが多い寮なんだよね。

肉体派っていうか、イカツイお兄系っていうか？

黄色と黒の腕章つけてるのはサバナクロー寮」

『イカツイ……確かに……。あんな人達に追いかけられたらきっと喰い殺されるんだろうな……』

あの寮の人達とはなるべく関わり合いになりたくはないなと切実に感じた。